ボカロとか東方とかWJとかが好きなかんりにんの、夢とか日々とか妄想とかが詰まった小さな部屋。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
なんか続きっぽいのできたw
音の響かないこの空間で、私は音を紡いでいた。
何を考えるわけでもなくただ唄っていた。
毎日毎日、日が昇るたびに1つ2つ、3つ4つ5つ。今まで私を築いてきた歌を。
それはだって、習慣のようなものだから。
そうしてぼくらはこわれていく
今日のそれは、一種の鎮魂歌。
丁度いいと思った。
郷愁なんて持ち得ないけど、やっぱりニンゲンごっこしていた時の癖は抜けない。
思う考えること自体、そう。
すぅ、と息を吸って、音にする。
使い過ぎてすり減ってきた声帯を震わせて、言葉を思い出しながら。
カラスの鳴き声みたいなきれいな声で音を紡ぐ。
こんな声がきれいだと思うなんて、どうにかしてる。だけどそれはもう仕方ない。
多彩に感情を表わせたあの頃は、私の中には既にないのだから。
……昨日は出たファの音が今日は出ない。
何回出そうと思っても、蚊の鳴く程の音も出ない。
また一つ、私から音が消えた。
その音が出ないなら、この歌は唄い切れない。
私はその旋律を紡ぐのをやめた。
長らくほったらかしていてバシバシしている自分の髪をいじる。
かつてのあの鮮烈な浅葱色は、今のそれからは微塵も読み取れない。
手入れもせず、ここの空気に冒されるままにしていたら、色はさっぱり抜けて白だけがそこに残った。
こんな色大嫌いだけど、もうどうでもよくなった。
いつまでもきれいを保っていられるほど私に余裕があるわけでもないし。
くるくると指でいじりながら、私は次の歌を探した。
こうしている間にも少しずつ姿を消していく音のカケラを、私は一つ拾い上げた。
題名も忘れた歌。
残された記憶だけを頼りに自分の唇で再生する。
不格好に広がっていくその旋律に、
唄いながら私は気付いてしまった。
これは、私の歌じゃない。
これは、そう。
私はその旋律を紡ぐのをやめた。
言い訳するなら、もう日が暮れたから。
私は抱えていた膝を解放して、少し伸びをした。
筋肉が攣らないように加減して。
それからいい具合に斜めになっている冷蔵庫の上で横になる。
布団はいらない。ないから。
自身の躯をきゅうと抱いて、寝る態勢に入った。
あとは来もしない眠気が来るのを待つだけ。
いつか寝ることもせずにただ一つのことをしていた時を思い出す。
あの時は、私はまだもっと正常だった。
出なくなった音だって出てたし、髪の色も質も今よりずっと良かった。
横にならなくても活動できたし、なにより環境が違った。
あの時はもう二度と訪れないのに、無駄にそんなことを考える。
毎晩毎晩、その手に手を重ねて勝手に思い出す。
そうでもしないと、記憶はどんどん溶けて無くなっていくから。
ただ一つのことを覚えてさえいればいいんだけど、
欲を言えばそれに絡まっている全てを忘れないでいたい。できるだけ長く。
だからというわけではないけど、私は休憩がてら横になるということを始めた。
私のとは正反対に、闇夜の中でも映える色鮮やかなその髪を指に絡めながら。
こうしている時間がきっと、私の中では一番大切なんだと思う。
いろんなことを忘れていくけど、
いろんな事が出来なくなっていくけど、
これだけは欠かしたことはないから。
もう習慣になってしまったのなら悲しい。
自分の意思でやっているのならすごくうれしい。
どちらにせよ、必ずこの時間は過ごすのだけれど。
唯一心を落ちつけられる、この時間を。
最後に喋ったのはいつか分からない。
あまつさえ今までどんなウタを唄ったのか、
どんなウタを聞いたのか、
どんなウタを見てきたのかも忘れてきてる。
そうしてぼくらはこわれていくけど、自分から生を投げ出すことはしない。絶対に。
隣で眠る『ルカ』が、それをやめない限り。
----------------------------------------------------------------
タイトルお借りしました!さんくすです→オセロ
えと、書いてる途中で気付いたんですけど、「それでも、きみとふたりで。」ってあったじゃないですか?(他人事w)あれの続編っぽいです。たぶん。(他人g(ry)
甘いの書く前にシリアス…っていうか終末話投下!次はきっと甘いの書いて見せる!うん!
何を考えるわけでもなくただ唄っていた。
毎日毎日、日が昇るたびに1つ2つ、3つ4つ5つ。今まで私を築いてきた歌を。
それはだって、習慣のようなものだから。
そうしてぼくらはこわれていく
今日のそれは、一種の鎮魂歌。
丁度いいと思った。
郷愁なんて持ち得ないけど、やっぱりニンゲンごっこしていた時の癖は抜けない。
思う考えること自体、そう。
すぅ、と息を吸って、音にする。
使い過ぎてすり減ってきた声帯を震わせて、言葉を思い出しながら。
カラスの鳴き声みたいなきれいな声で音を紡ぐ。
こんな声がきれいだと思うなんて、どうにかしてる。だけどそれはもう仕方ない。
多彩に感情を表わせたあの頃は、私の中には既にないのだから。
……昨日は出たファの音が今日は出ない。
何回出そうと思っても、蚊の鳴く程の音も出ない。
また一つ、私から音が消えた。
その音が出ないなら、この歌は唄い切れない。
私はその旋律を紡ぐのをやめた。
長らくほったらかしていてバシバシしている自分の髪をいじる。
かつてのあの鮮烈な浅葱色は、今のそれからは微塵も読み取れない。
手入れもせず、ここの空気に冒されるままにしていたら、色はさっぱり抜けて白だけがそこに残った。
こんな色大嫌いだけど、もうどうでもよくなった。
いつまでもきれいを保っていられるほど私に余裕があるわけでもないし。
くるくると指でいじりながら、私は次の歌を探した。
こうしている間にも少しずつ姿を消していく音のカケラを、私は一つ拾い上げた。
題名も忘れた歌。
残された記憶だけを頼りに自分の唇で再生する。
不格好に広がっていくその旋律に、
唄いながら私は気付いてしまった。
これは、私の歌じゃない。
これは、そう。
私はその旋律を紡ぐのをやめた。
言い訳するなら、もう日が暮れたから。
私は抱えていた膝を解放して、少し伸びをした。
筋肉が攣らないように加減して。
それからいい具合に斜めになっている冷蔵庫の上で横になる。
布団はいらない。ないから。
自身の躯をきゅうと抱いて、寝る態勢に入った。
あとは来もしない眠気が来るのを待つだけ。
いつか寝ることもせずにただ一つのことをしていた時を思い出す。
あの時は、私はまだもっと正常だった。
出なくなった音だって出てたし、髪の色も質も今よりずっと良かった。
横にならなくても活動できたし、なにより環境が違った。
あの時はもう二度と訪れないのに、無駄にそんなことを考える。
毎晩毎晩、その手に手を重ねて勝手に思い出す。
そうでもしないと、記憶はどんどん溶けて無くなっていくから。
ただ一つのことを覚えてさえいればいいんだけど、
欲を言えばそれに絡まっている全てを忘れないでいたい。できるだけ長く。
だからというわけではないけど、私は休憩がてら横になるということを始めた。
私のとは正反対に、闇夜の中でも映える色鮮やかなその髪を指に絡めながら。
こうしている時間がきっと、私の中では一番大切なんだと思う。
いろんなことを忘れていくけど、
いろんな事が出来なくなっていくけど、
これだけは欠かしたことはないから。
もう習慣になってしまったのなら悲しい。
自分の意思でやっているのならすごくうれしい。
どちらにせよ、必ずこの時間は過ごすのだけれど。
唯一心を落ちつけられる、この時間を。
最後に喋ったのはいつか分からない。
あまつさえ今までどんなウタを唄ったのか、
どんなウタを聞いたのか、
どんなウタを見てきたのかも忘れてきてる。
そうしてぼくらはこわれていくけど、自分から生を投げ出すことはしない。絶対に。
隣で眠る『ルカ』が、それをやめない限り。
----------------------------------------------------------------
タイトルお借りしました!さんくすです→オセロ
えと、書いてる途中で気付いたんですけど、「それでも、きみとふたりで。」ってあったじゃないですか?(他人事w)あれの続編っぽいです。たぶん。(他人g(ry)
甘いの書く前にシリアス…っていうか終末話投下!次はきっと甘いの書いて見せる!うん!
PR
この記事にコメントする
