忍者ブログ
2026.06│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

ボカロとか東方とかWJとかが好きなかんりにんの、夢とか日々とか妄想とかが詰まった小さな部屋。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ルキルカです。亜種が出てくるので、苦手な方はご注意ください。

双子の姉弟設定。
誰得?俺得!な、かんじです。あさからいちゃいちゃしてる双子が書きたかったんだ…!


「きー君っ」

「きー君ってば!」

「…んあ?」
「んあ?じゃなくて!」
 なんだよ朝っぱらからうるさいなぁ。
 俺はうるさい声がする方に背を向けて、寝てる間に蹴っ飛ばしていた毛布にくるまった。
「ちょっときー君、起きて朝だよ?」
「ふーん…。おやすみ」
「おきろーっ!」
 むりやり布団をはがそうとしているらしく、わき腹の方から引っ張られているような気がする。ですがお姉さま、この年頃の男女の力の差ってご存知ですか?ただでさえ腕力のない姉ちゃんが俺に勝てるわけないじゃん。両手対片手で腕ずもうしても勝てるよ。
「きー君今日バイトは?」
「ない」
「うそばっか!お店から電話来てたわよ!」
「はぁ?んだよめんどくせーなぁ」
「ほらもうおきなさい!」
 あんたはどっかのお母さんか。…あー、あんたが母さんになったら、きっと子どもはしっかり者になるだろうよ。「もう、心配させないでよ母さん」みたいな。うん。そうなるだろな。ちょっとおもしれぇかも。
 くく、とのどから洩れた笑い声につっこみを入れる声が聞こえない。それどころか、俺の体をゆすっている力も弱まって来ている。なんだろう、と体を後ろにひねる。と、
「……え?」
「………なによ」
 泣いて、いる…な…。
「いや…え?姉ちゃん…?」
「だから、なに」
 いやいやいやいや!え、なに、なんで泣いてんの?!
 がばっと起き上がって、そのまま姉ちゃんの方に体を向けてあぐらをかいた。姉ちゃんは薄く零れる涙を拭おうともせずに、俺をじっと睨みつけている。俗にいう女の子座りで、しかも上目遣いだからあんま効果ないんだけどな。むしろかわいいんですけど。つか、え、なに?この状況、俺にどうしろと?
「…きー君」
「…はい」
 お説教だな、とおもうと、無意識にでも敬語になってしまう。
「バイトやりたいって言いだしたの、きー君だよね?」
「…はい」
「その時わたし反対したよね?絶対続けられないって」
「…うん」
「それでもきー君は始めたんだよ?」
「…すいませんでした」
 明日からちゃんとやります。だから、泣かないでください。
 そう言って、指先で涙を絡め取る。なんで明日からなの?というささやかなつっこみは聞こえなかったことにする。だって、今日は店長にちゃんと言ってあるんだ。「休みます」ってよ。その電話、間違いかなんかだろ。あのテキトーな店長のことだし。だから明日から、な。
 心の中で姉ちゃんに言って、体の横にあった腕をそっとつかんだ。
「…きー君?」
 いきなり手を取ったことに驚いたのだろう、そんな色が混じった声を出した。けれど俺はそんなの構わずに、ぐいっ、と腕を引っ張って姉ちゃんを布団の上にお連れした。あわてる声が聞こえるような気もするが、正直どうでもいい。
「えと、きー君、どうしたの?」
「いや?たださ、」
 そこまで言いかけて、呆然としてる姉ちゃんの腰に手を回して、華奢なその体を抱き寄せた。このむだにでかい胸さえなけりゃあもうちょっとくっつけれるのに、心身ともに大人に近い今の俺には、触れるか否かでギリギリの距離になる。テンパり過ぎてろれつの回ってない雑音が耳に入る度に、俺までそうなりそうで怖い。ぺちぺちと力無く膝の辺りを叩かれていることに気づいて、なに?と答える。
「~~~~~!」
 あの、すいません、それ何語ですか?少なくとも日本語でもEnglishでもないですよね?
 もう20歳の弟に朝からハグされるとは思ってもみなかったようで、しばらくはじたばたしていたが、適わないと悟ったのか、すっと力を抜いた。
「ああの、ききききー…くん?」
 それでもまだ動揺はしてるようで、重なるひらがなにそれは現れていた。
「なに?」
「あと、ば、バイト…「あー、それはいいよ。それよりさ…」
 姉ちゃんの言葉を遮る。姉ちゃんの背中に回してた手を肩に持ってきて、そのまま後ろに押し倒した。俺に優しさとかそんな概念は無くて、悲鳴とともに姉ちゃんは布団の上に倒れた。軽く弾むその体の、顔の両側に手をつく。
 端から見れば今の俺たちは、若さゆえのあやまちを犯そうとしている姉弟にでも見えるだろうか。とにかくそんな体勢。別にそういうことをしたいとかそんなんじゃなくて、まぁ一応逃げられないように対策を。姉ちゃんはこの状況がわからないらしく、予想に反して静かだ。
「今日、何の日か知ってる?」
 姉ちゃんが口を開きかけた、その一瞬先に言った。すると姉ちゃんは、ぽかんと口を開けたままフリーズしてしまった。
「おい、おーい」
 目の前で手を数回振る。ぱち、と瞬きをひとつして、ああ、と洩らした。
「うん。何の日?」
「え?しらねぇの?」
「うん、しらない」
 んー…。別に教えてもいんだけど、それじゃおもしろくねーんだよなぁ…。
 そう思った俺は、とりあえず屈んでその柔らかい頬にキスを一つ。いつもより幾分高い声が耳に入った。うし。これでちょっとは雰囲気出たかな。なんて思いながら顔を離すと、わなわなしてるのに近い表情を浮かべてる姉ちゃんの顔があった。みるみるうちに真っ赤になっていく顔を見てると、なんだかこっちまでどきどきするからやめてほしい。
「…こーやって、姉ちゃんとゆっくり過ごす日、だよ」
 そこまで言ってもどうしても閃かないらしい。ついさっきと同じ、口を開けたまま、目をあわせっぱなしで固まってしまった。
 さて。これからどうしようか。午前といわれる時間帯のうちはゆっくりしたい。昼は外で食べようか。俺のおごりなら、姉ちゃんも一緒に来てくれるかな?…逆に来ないかもな。まあ、なにがあっても連れ出すけど。それから、散歩がてらぶらぶらして、あ、ゲーセン行きたいなぁ。UFOキャッチャーの景品で欲しいのあんだ。姉ちゃんも、欲しいもんあったら取ってやるよ。俺に取れないものなんかないんだからよ。あ、今のは言いすぎた。あんましおっきいのはむりだぜ?それ以外なら、まあ大丈夫だ。任せとけ。んで、そのまま帰ってもいいし、どっか寄りたいなら付き合うよ。荷物も全部持ってあげる。だから、
「今日は一緒に出かけよう」
「…へ?」
「ん、いーじゃん。たまには、さ」
 柄にもないことをぽっと言ってしまったことに恥じらいの気持ちがどっと押し寄せてきて、目も合わせられずについ視線をそらした。その先の窓の外はきれいな青。うん。やっぱ出かけたい。できれば姉ちゃんと。
「…きー君?」
「ん?」
 呼ばれてまた視線がぶつかる。もう、恥じらいとか、どうでもよくなってきた。俺と同じ青を見ていたら。
「なんでまた、いっしょに出かけようなんて…?」
「…それ、さっき言った「んーん。もう一回、ちゃんと言って?」
 柔らかくほほえんだ姉ちゃんは、弟の俺が言うのもなんだけど、すげーきれいだ。それに、かわいい。俺が姉ちゃんの弟じゃなかったら俺、絶対コクってる。こんなひとが俺の姉ちゃんだとか、もう幸せすぎて死ねそう。…とか、本人には言えねーけどな。
「…姉ちゃんと、いっしょにいたいんだよ。いっしょに外いきてーの」
 それが今言える、100%の本音で。姉ちゃんはうれしそうに頷いてくれた。それだけで満たされている俺がいて、なんだか心が温かくなった。そう思える心があってよかった、なんて小さく思った。それがうれしくて、もう一回、今度は額にキスを落とした。ひぇあ、って間抜けな声と同時にまた顔が赤くなる。耐えきれずにぷっと噴き出すと、もう…、と呆れたように零した。


「じゃ、昼まで寝るわ」
「…は?」
 抗議の声は無視して、姉ちゃんの横にごろん、と寝転がった。
「ちょっと!おきててよぉ!」
「いーじゃんいーじゃん。姉ちゃんも、ごろごろしときなよ」
「あーもーっ!起きないならわたし行かないよ?!」
「だいじょーぶだよ。姉ちゃんは絶対来てくれるし」
「…!あー、あう……」
 発するべき言葉が見つからないのか、自立語にならない言葉で何かを伝えようとしていいる。そんな姿もまたかわいいなぁ…と思っちゃってる俺は、もしかしたら姉ばかなのかもしれない。
「…じゅ、11時に起きなかったら、本当に行かないからね?」
「はーい」
 じゃ、おやすみー。
 そう言って姉ちゃんに背を向けると、午後からの予定を立て始めた。

 せっかくだしな。

 普段使わない頭をフル回転させている自分に気づいて、なんだかおかしかった。




―------------------------------------------------------------
6月10日は「時の記念日」だそうです。
にしても、なんだこのシスコ(ry


 

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
ルキルカっ
やばしww
ルカちゃんめちゃかわゆし

でもマーヌは男受けが好きww
マーヌ URL 2010/08/18(Wed)10:07:27 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
←No.103No.102No.101No.100No.98No.87No.96No.95No.94No.93No.92
カレンダー
05 2026/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新CM
[05/29 かんりにん]
[05/26 死烏]
[05/19 かんりにん]
[05/19 死烏]
[05/15 かんりにん]
ブログ内検索
↓直連絡先↓
かうんたー