ボカロとか東方とかWJとかが好きなかんりにんの、夢とか日々とか妄想とかが詰まった小さな部屋。
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いろいろ伏線張りっぱなしの話です。マスターがお誕生日だそうで。まぁ正直、マスター出して伏線いっぱいはっときたかっただけですw
それと、この記事は公開予約して時間いじってあるので、この記事が新着でみなさんの目に入った時にはかんりにんは100%寝てます。ので、もくじにはかんりにんの目が覚めた頃に追加されるので、ご了承くださいね。もくじ追加しましたー。
あと私、今日誕生日です。ミクさんと同い年!ぃやっふー!…しかし、誕生日にテストってどういうこと…。
それと、この記事は公開予約して時間いじってあるので、この記事が新着でみなさんの目に入った時にはかんりにんは100%寝てます。
あと私、今日誕生日です。ミクさんと同い年!ぃやっふー!…しかし、誕生日にテストってどういうこと…。
隠さないで
「あー、つかれたなぁ…」
学校での実力テストも終わって帰宅した私。中身の少ないカバンを適当に放って、制服を脱ぎながらPCの電源を入れる。起動を待つ間に、洗濯に出す衣類と弁当箱と空のペットボトルをカバンから出して、脱いだ制服とそれらを持って洗面所へ。ブラウスとハーフパンツは脱衣かごに投げ入れて、他のものはリビングにあるテーブルの上に置いた。それから足早に自室へ戻って、たんすから長袖とズボンを引っ張り出して身に着ける。学習机の上にあるPCは、起動完了までにもう少しかかりそうだ。もう1回リビングへ行って、テーブルの上にあったクッキーをお皿に出す。輪ゴムで袋を閉じたら、お皿を持ってまた自室に入った。
…あれ?
机の前に座ってPCの画面を見ると、デスクトップにいつもは見ない影。翡翠の長いツインテールを風になびかせるその子に、私はキーボードで文字をそこに打ち込んだ。
「珍しいね。どうしたの?」
クッキーを1枚口に入れながらその子を見る。彼女は特に動じる気配もなく、少し心配になった。
「なにかあった?」
ぼりぼりと口の中で言わせながら私は尋ねた。なにか嫌なことでもあったのかもしれないと、そう思ったから。しかしそれはないようで、彼女はゆるゆると首を横に振った。よかったと心の中で安心すると同時に、彼女の声がスピーカーから流れてきた。
「あの、さ。マスター…」
そこまで言って、彼女は言葉を切った。なんだろう。ふいに首を傾げた私に、彼女は言う。
「たんじょうび。おめでとう」
唖然とした。一瞬何を言ったのか分からなかったほどに、私は驚いた。
確かに今日は、私の誕生日。年を一つ重ねた日だ。今日学校に登校してから下校するときまで、私の周りでは友だちみんなが私のそれを祝ってくれた。だから今の今まで忘れていたということはなかったけれど、それをPC内にいる彼女にまで教えた覚えはない。私自身、ちやほやされるのが苦手だから。なのに、
「…なんで知ってるの?」
キーボードに疑問をぶつけた。すると彼女はにこっと微笑んで、「秘密。」とだけ言った。
「ふーん…。まぁ、いいや。ありがとう」
「へへ。どーいたしまして」
私は彼女たちの所有者として、彼女たちに活躍の場を与えている。…なんて胸を張って言えるほど、私は彼女たちを稼働させてはいない。正直、買って終わりじゃないの?と問われれば、間違いなく首を縦に振るぐらい。本当に放置しっぱなしの彼女に誕生日を祝われて、私はうれしく思うと同時に情けなくなった。彼女はこんな私でも、ちゃんと「マスター」と呼んでくれるのに。私はその呼び名にふさわしいことを何一つできてない。今更、今更だけど、いままでを少し後悔もした。してはいけないことだけど、謝りたくなった。彼女だけじゃない。他のVOCALOIDたちだって………。
……あれ?そういえば、なんでミクだけなんだろう。
キーボードをぱちぱちと打って、私は彼女に聞いた。
「他のみんなは?」
「んー?教えてないよ」
知ってるの、私だけ。
そういう彼女は、まるで悪戯を成功させた子どものような笑顔をしていた。それがうれしくて、つい笑ってしまう。マイクもカメラもつないでないから、彼女に私は見えてないし、聞こえてもない。それだけが少し、淋しかったけど。
いつの間にか無くなっていたクッキーを補充しようと席を立つ。ちょっと待っててと打ち込んでから、私はお皿を持ってリビングに向かった。けれどクッキーを既に食べ尽くしていたことに気がついて、お皿を流し台に出して部屋へ戻った。よいしょと席について画面と向き合った、瞬間。
「…マスター、とうとう同い年かぁ……」
頭上を見上げる彼女の、淋しそうな、悲しそうな顔。さっきまでのあの笑顔がウソみたい。けれど声音は変わらない。
そんな顔で、そんな声で、そんなことを言われたら、こっちまでわからなくなってくる。
元々誕生日はそれほど意識してるつもりはない。だから普通に「うれしい」のが当たり前だと思ってた。だけど、彼女にとっての私の誕生日は…?幾日幾月経っても年を取ることが無い彼女は、半永久的に“16歳”のまま。今日やっと16歳になった私と、その数字の意味が違う。
なら、彼女は、今日のことをどう思ってるんだろう…。そんなこと、私が理解し得るわけがない。だからこれは勝手な推測なんだけど、きっと彼女は不安なんだと思う。私なら、顔も分からない声も分からない、そんな人が一生成長しない自分の所有者。人間はアンドロイドと違って、年を取っていく。それに並行して流れていく時が、一時の流行をもあっさりと掻き消して、自分はきっと忘れられる。所有者の記憶の断片にも自分はいなくなって、それで終わり。そんな暗く、黒い未来を、想像する。だとしたら、彼女がそれを考えている可能性は0じゃあない。現に彼女は、泣いている。別に涙を流してるわけじゃないけど、でも泣いてる。そんなひとに、私が今できることは――。
「ごめん。戻ってきたよ」
いきなり文字が入力されて驚いたのか、彼女はびくっと身を竦めた。先程までの表情を消して、笑顔で返事を返す彼女に、私は切り返した。
「…………無理に笑わなくてもいいよ」
「…………………………………?!」
「笑いたくないときは、笑わなくてもいいんだよ?」
…あ。戸惑ってる。わかりにくかったかな……?
彼女の顔の色は、僅かだが確かに変わった。取り繕った笑顔はいともカンタンに崩れ、本音だけがそこに残った。やっぱり、我慢してた―――。
「笑顔はうれしい時に見せて。そうじゃない時は、笑顔は要らないよ」
ああ。やっぱ私、最低なマスターだ。
「詰まってる時は私でよければ相談に乗るし。私がミクの支えになれるなら、私何でもするからさ」
これぐらいのこと、一番初めに言っとかなきゃいけなかったのに。
ミクの表情がだんだん変っていくのを見ながら、私はまだ続けた。
「ごめん。言うの遅すぎるね。はは、ほんとダメだなぁ…。こんなダメ人間がマスターでだれが頼れるものk」
「そんなことないっ!」
自分の羅列した文字列から目線を彼女に移すと、その顔から笑顔というものは完全に消えていた。怒っているような泣いているような、そんな曖昧な表情を私に向けてミクは言う。
「そんなこと…ないっ。私だって、きっとみんなだって、マスターがあなたでよかったと思ってる…!」
そこまで言って、ミクはなにかが切れたようにぼろぼろと泣きだした。咽喉を鳴らしながら、それでも彼女は言葉を紡ぐ。
「ずるいよマスター……。私たちにはあなたが必要、なのに、自分はだめな人間だなんて…!」
私はふと、いつかこんな風なやりとりを交わしたことを思い出した。すると人間は不思議なもので、あの時私の傍にいた子と、目の前の彼女とを勝手に照らし合わせる。
「もしそうなら、私たち…、とっくに嫌われるようなことをしたに決まってる!」
自分は要らない人間だって言うあの子に、私はミクとほぼ変わらない言葉を贈った。
「アンインストールしてもらえるように……!!」
けれど、あの子は結局、1つの遺産を私に託して――――。
両手で溢れ出てくる涙を必死に拭いながら、彼女はついに声を上げて泣き出した。俯き気味でその顔はよく見えないけど、私はとりあえず安心した。ミクもちゃんと、泣けるんだ。なんて。
―――……?あ、れ。なんでだろ。なんで私、泣いて………。
『ごめん。』
かっこと入力して変換すると、それは一重ではなくて二重になった。なんでかっこを付けようと思ったのかは分からないけど、今はもうそれどころじゃない。スピーカーから聞こえる彼女の泣き声に、私の涙腺まで刺激されて前が見えない。背もたれに体を預けて、私は1人肩を震わせてしゃくり上げた。ディスプレイに映る彼女に負けないぐらい声を上げて、しばらくの間それだけに必死だった。何も考えられないその時間は、自分に休息を与えてくれているようで、なんだかほっとしたことだけはぼんやりとわかった。
「…落ち着いた?」
ぐずぐずと鼻をすすりながら、私は彼女に聞いた。ミクは泣きすぎて真っ赤になった目をこすりながらこくっと頷いた。
「………ごめん、なさい。なんかみっともないとこ見せちゃったね」
「ううん。謝る必要はないよ。そういうところ見せてくれて、逆にうれしかった」
ミクとの距離がまた近くなった気がして。
もう一枚ティッシュを箱から出して、鼻をかんだ。ずびーっと不格好に鳴った音が液晶越しの彼女に届かなくてよかったと思う。だってそれがあんまりにもカッコ悪くて。
「マスター…?そこにいる?」
丸めたティッシュをごみ箱に投げつけた時、ミクは切り出した。
「いるよ。どうしたの?」
ミクを不安にさせないようになるだけダッシュで打つと、ミクは少しの間視線を落として、顔を上げると同時に言った。
「これからも、よろしくね」
久しぶりに見た、ミクの心からの笑顔。本当に、安心した。
「うん。こちらこそ、よろしくね」
見えてないからといっても、口角が上がるのをやめられなかった。この顔が、気持ちと一緒に彼女に伝わればいいのに…。
とりあえず、お金に余裕ができたらカメラとマイクを買おうと思った。
ゲームを買うのは、その次だ。
―――――――――――――――
弱冠16歳でC社ボカロコンプってどーよ…。
本当はルカさんに祝ってもらおうと思ったんですけど、せっかく同い年になったことだしとミクさんにシフトチェンジ。はっぴーばーすでーおれ!
それはそうと、今回のお話は、ためしに心情を深く掘り下げすぎないようにしてみました。読み手さんに感情移入?してもらいやすいように。……って、考えさせるだけだろ!なんてノリツッコミを入れたのは内緒。
文章全体的にさっぱりした、かな?わかんないですw あと、はじめにも書いてますけど、伏線をね?張っときました。でも当初予定してたよりは少なくなりました。ね。うん、結構消えたな…。まぁ張っちゃった以上はいつか回収せねば…!
20100925
本当はルカさんに祝ってもらおうと思ったんですけど、せっかく同い年になったことだしとミクさんにシフトチェンジ。はっぴーばーすでーおれ!
それはそうと、今回のお話は、ためしに心情を深く掘り下げすぎないようにしてみました。読み手さんに感情移入?してもらいやすいように。……って、考えさせるだけだろ!なんてノリツッコミを入れたのは内緒。
文章全体的にさっぱりした、かな?わかんないですw あと、はじめにも書いてますけど、伏線をね?張っときました。でも当初予定してたよりは少なくなりました。ね。うん、結構消えたな…。まぁ張っちゃった以上はいつか回収せねば…!
20100925
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