ボカロとか東方とかWJとかが好きなかんりにんの、夢とか日々とか妄想とかが詰まった小さな部屋。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ぐっだぐだといえば、今回のお話ですね。はい。
一応「お話」カテゴリには入れときますけど…。この完成度は何なの?(自問自答
確かに、言うほど時間があったわけではないけど…でもこれは…。っていう完成度です。っていうか、完成してません。途中で放り出しました。悪い言い方をすれば。ほんっとに申し訳ないです。なんか。これ以上言っても言い訳にしかならないので、それでも見てくださる人は、
「ミクー?そこ持って」
「はーい」
せーの、の合図で持っていたシートの端を勢いよく上に上げた。ばさっと音を立ててシートは一瞬空に浮き、静かに地面の上に降りた。レンとルカがその上に荷物を置いて、シートがどこかに飛ばないようにする。そこでリンが元気よく言った。
「お花見だぁっ!」
花より団子、よりも…。
今日は5人でお花見に、近所の公園に来てる。お兄ちゃんは仕事だって。ごしゅーしょーさま。でもなんか、お姉ちゃんが別の日にする?って聞いたら、5人で行ってきなよ僕はいいから、って言ったんだって。みんなでお出かけするときぐらい休み取ればいいのに。ほんと、ヘンなとこでまじめなんだよね、お兄ちゃんは。
靴を脱いでシートの上に座る。各々持ってきたお菓子やジュースなんかをシートの真ん中に置いて、みんなでそれを囲んだ。なんか遠足にきたみたい。ちょっとおもしろい。お姉ちゃんが持ってきてくれた紙コップに好きな飲み物を注いでいく。私はオレンジにしようかな。
「ミクは?」
「私オレンジ」
渡されたペットボトルのふたを開けて、コップになみなみと注いだ。中身がこぼれないようにそっと下に置いて、それからふたを閉める。
「ありがと」
「ん」
中身がまだ半分ぐらい残ってるそれをお姉ちゃんに手渡して、コップを手にとりゆっくり持ち上げた。顔を上げて見てみると、双子のコップも満杯だった。リンはオレンジ、レンはバナナ、ルカはアップルでお姉ちゃんは…お茶?
「お姉ちゃん、ジュースじゃなくていいの?」
「ええ。4人で飲みなさい」
お姉ちゃんはにこっと笑ってそう言った。やっぱり、お酒がいいのかな?でも、いっつも介抱してくれるお兄ちゃんがいないもんね。ごめんね、私たちだけ好きなの飲んで。
「じゃあ、とりあえず乾杯でもしますか」
互いのコップを持ち寄って、それぞれでくっつけた。
「かんぱいっ!」
花より団子って、まさにこの事だよね。お姉ちゃんはともかく、リンとレンとルカは会話も弾ませながらお菓子をぱくぱく食べていく。それに感心したらしいお姉ちゃんは、若いっていいねぇ、なんて言ってる。自分だって若いじゃん…。ハイペースで食べ物を消費していく3人においてけぼりにされた私は、自分のペースでゆっくり食べることにする。このリボンの子みたいに喉詰まらせたくないし。っていうか、みんなもうちょっと桜を楽しもうよ。せっかくの花見なんだし、さ。
私はふと、目の前に立つ木を下から上と見上げた。枝先の茶色を、隠すように桜色の花が咲いている。花の一つ一つは意外に小さいんだ。じっくりみていて、初めて気づいた。1+1がたくさんあって一つの木なんだ。花とか木とかの体の仕組みはよくわかんないけど、なんだろう。なんか、すごいなって思う。植物だって、こんなにきれいなんだって。まぁここは電脳世界だから、この木だって0と1だけでできてるんだろうけど。けど、そうは思わせない何かがありそう。本当に、生きてそう。一回でいいから、現実世界の桜も見てみたいな。
ずっと上を向いていたから首が痛い。視界を下へずらすと、木よりも手前にもう一つ、桜色がいた。桜色は丸い目で私を見てる。私が上を向いてた間、ずっと見られてたかもしれない。物思いにふけってた間も、ひょっとしたら。真向かいだし。そう思うと、ちょっと恥ずかしくなってきた。
「桜。きれいだね」
桜色が言った。にこにこしながら。どう答えたらいいんだろう。てか、やっぱ見てたんだ?私が桜を見てるとこ。さっきまでお菓子ぱくぱく食べてたのに。まあいーんだけど。
「……うん」
ルカの髪も、負けないぐらいきれいな桜色だよ。
それを言うには、視界の隅にいる黄色と赤色と、この場の雰囲気が邪魔だった。桜色は満足気に笑う。それはもう、誰も見ていなかったら飛びつきたくなるような可愛さでした。
たとえばこの桜の木が0と1だけでできていても、この気持ちはプログラムなんかじゃありませんように。誰にも気づかれないように、私はそっと、桜の木に祈った。届くかどうかは分かんない。でも、届くといいな。
「ミク姉も、いっしょにあそぼ!」
「わっ!な、なに!?」
いきなり声を掛けられてびくっと驚いた。目の前にはいつからあったのか分からない、無邪気なリンの顔があった。リンはもう一回、いっしょにあそぼ、って言って、私の返答も待たずに腕をぐいぐい引っ張ってくる。
「わかった、リン、ちょっと待って、」
私はなんとかリンを説得して、コップの中身を一気に飲み干した。ぱん、とシートの上に押し付けて、それからいってきますを早口に言ってリンに急かされながら遊具の方へと走った。レンはもうブランコをこぎ始めてる。私もブランコの板の上に腰かけてこぎ出した。ブランコなんていつ振りだろう。思ったよりうまくこげない。いつしか私は、それで遊ぶのに夢中になっていた。
次のお菓子に手を伸ばそうとして、ふと目の前の彼女に目が行った。その澄んだ青い瞳は、顔ごと上の方を向いていた。
何を見ているんだろう。わたしも彼女と同じように顔を上げた。すると視界は桜一色。ああ、これか。彼女の目を奪っているものは。それは頷ける。だってこんなにもきれいなんだから。街灯一つががたくさん集まって夜の街を照らすように、花一つ一つがこんなに集まって、わたしたちの心を温かくしてくれる。植物って、こんな力があったんだ。全然知らなかった。人がこうやって花見をするのは、日々の生活でたまった疲れをいやすためなのかなぁ。……そこまで深くはないかもね。
視線は再び彼女へと戻る。
彼女の視線はまだ桜の木を向いていた。ほぼ釘付け状態で。何を考えているんだろう。彼女の……あ、いや、ひとの考えることはよく読まない。彼女にはわたしが鈍いだけだって言われたけど。だけどわたしだって、希望の1つや2つくらい持ってるんだよ?あんまり関係ないけど。今だってほら。桜の花の色がわたしの髪の色と同じだ、なんて思っててくれたらいいなって。思ってくれてる?
不意に彼女と目があった。彼女は驚いたように目を見開いてこちらを見ている。しばらくその表情が続いて、それからふっとはにかんだ。
「桜。きれいだね」
わたしがそう言うと、彼女は一瞬戸惑ったような驚いたような顔をして、言った。
「……うん」
一拍置いて、彼女はまた上を向いた。今度はすぐに視線を落としたけれど。
「よぉし!レン、ブランコであそぼっか!」
「おっ、いいぜ」
2人ともお菓子を置いて遊具の方へ走って行った。少ししてからリンちゃんが戻って来て、靴を適当に脱いでミクちゃんの目の前でしゃがんだ。正確に言うなら、わたしの目の前で。
「ミク姉も、いっしょにあそぼ!」
「わっ!な、なに!?」
リンちゃんに遮られて見えないけど、多分びっくりしてるんだろうな。
その顔を見てみたかったけど、リンちゃんがもぞもぞしていて見えなかった。
「わかった、リン、ちょっと待って、」
途切れ途切れに言って、ぱんっと音がした瞬間にいってきますを言いながら、リンちゃんに腕を引かれて走り去った。その時の顔は、わたしの目には眩しいくらいの笑顔に見えた。そういえば、彼女はアウトドア派だっけ。運動も結構できるみたいだし。すでにブランコに乗ってるレン君と合流して、ブランコで遊び始めた。
ブランコの振り幅がだんだん大きくなるにつれ、彼女の笑顔も明度を増してく。いつか彼女はわたしのことを“子どもっぽい”って言ったけど、その台詞、そっくりそのままお返しします。あの顔を見てだれが人のことを言えると思うの?ああはしゃぎすぎだよミクちゃん…。スカートの中丸見え…。地面と垂直に近いから…。
でもやっぱり、ミクちゃんには笑顔がいちばん似合うな。うん、かわいい。もういっそのこと、ずっとそのままでいてほしいよ。あぁでも、どっちかっていえば今は抱きしめたいな。こう、ぎゅうううって。そんな度胸ないけど。
「鼻血。」
「……へ?」
予想だにしないタイミングで隣から声を掛けられて、言われたことの意味がさっぱり分からなかった。それを察してくれたようで、メイコさんは鼻の下に手を当てて、拭った。わたしも同じ動作をしてから手をみると、指の先に赤い液体が付着していた。
「……ぅわっ、」
その液体が血液だと気づくのには時間はかからなかった。声を発すると同時にポケットからハンカチをとりだして、鼻の下に押し付けた。
幸い、出血は少量で済んだのでやかった。それでもこらえているつもりなのか笑い声が聞こえてきて、それが余計にわたしを恥ずかしくさせた。
「なに?ミク見て妄想してたの?」
「す、すいません…」
なんでメイコさんに謝っているんだろう。
頭の中が恥ずかしいで埋め尽くされていく中で思った。メイコさんの、人をからかうような笑いが絶えない。でも不思議と不快ではなかった。その笑いの中に、どこか温かいものが感じられたからかもしれない。たぶん本気でからかってるわけではないんだろうな。自然とそう思えた。
「楽しそうね。3人とも」
メイコさんが3人の方を見ながらそう言った。つられてわたしもそちらを見る。いつのまにかブランコにはだれも乗っておらず、横板は少し寂しそうに揺れている。そのもう少し右手の方で、大きい子どもが走り回っていた。3人が3人とも、本当に子どもみたいな顔をしている。見ていて気分がいい。よくわからないけど、こっちまで笑顔になれる。
「そうですね。楽しそう…」
おにごっこ…かな?リンちゃんがレン君を追いかけてる。ミクちゃんは高みの見物?えらく余裕なんだね。そんなところで寝そべって。……あ、レン君転んじゃった。うわぁ…、痛そう…。あれだけ豪快に転んだら、ねぇ?
「あーあ。見事に砂だらけじゃない」
洗濯すんの、結構大変なのになぁ。
そう零したメイコさんは何を思ったのか、わたしの顔をじーっと覗き込んだ。わたしは思わず固まってしまって、メイコさんの次の行動についていけなかった。
「ルカ、行くわよ!」
「ぇ、え?」
---------------------
この後はルカとメイコが3人にまじって遊んだり、ルカが罰ゲームを受けたりする予定だったんですけど、なんか結局何が書きたいのかわからなくなってきたので断念しましたorz
希望とかあれば続き書きますけど…、この先も正直言ってgdgdです。
